Aug 25, 2009
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世界遺産に登録されている京都・東山の清水寺が、十数年がかりで進めている境内のバリアフリー化を評価され、国土交通省の功労者大臣表彰を受けることが決まった。高低差のある傾斜地ながら、参道の舗装やスロープの整備などで車いすによる境内一周を可能にしており、同省によると寺社の受賞は初めてという。
【写真で見る】境内に新たに設置されたトイレもバリアフリーに
■年500万人…車いす利用者2100人
バリアフリー化推進への貢献が認められた個人や団体を表彰する制度で、4回目を迎える今回は、清水寺を含め5件が選ばれた。18日に表彰式が行われる。
京都随一の観光スポット、清水寺の年間参拝者は450万〜500万人にのぼり、そのうち車いす利用者は約2100人(平成21年)。年々増加傾向にあるが、以前は砂利道などがあって車いすでは境内を一周できず、途中で引き返してもらっていたという。
「参拝者には障害のある方だけでなく、お年寄りの方も多い。少しでもお参りしていただきやすいように」(大西皓久・録事)と、十数年前から少しずつバリアフリーに取り組み始め、秘仏の本尊が33年ぶりに開帳された平成12年から本格化した。建造物などの改修工事に合わせて進めたが、名刹ならではの事情が思わぬ“バリア”となることもあった。
境内には、国宝の本堂や総ひのき板張りの舞台をはじめ、三重塔や奥の院などの重要文化財、こんこんと流れ出る清めの水が寺名に由来する音羽の滝など、貴重な文化財が数多い。現状変更を伴う改修には条例などの制約があり、「改修許可を得るのも一苦労」(大西録事)だったという。
順次、多機能トイレを設置したり、車いすが通れるように石畳の一部や砂利道を舗装したりした。さらに、音羽の滝付近も大規模改修を行いスロープを整備した。車いす利用者も滝の水をくめるようになり、境内をぐるりと一周できるようにもなって、喜びの声が届いているという。
今回の受賞について、大西録事は「結果としていただいたもの。これまで参拝をあきらめていた方が、お参りしてみようかと思っていただけるきっかけになれば」と話している。
今後は本堂や京都市街を一望できる奥の院の改修を予定。階段があるため現在、車いす利用者はお堂の後方を通行するようになっているが、大規模改修でスロープを整備すれば、お堂の前での参拝が可能になるという。
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海老名市内の市立全小・中学校で昨年夏までに、改装を終えたトイレが利用者らに評判がいい。洋式主体に替え、照明や手洗いも自動にし、バリアフリーのトイレも設置した。使用勝手がいいだけではなく、衛生面や節水にも効果が出ているという。
海老名市は、市立の13小学校、6中学校の全校舎のトイレの改装に2008年度から着手。10年8月末に最後の6校の施設が新装され、作業を終了した。
改装作業では、便器を和式から洋式主体に変更。照明もセンサーによる自動点灯にし、洗面台の蛇口も手をかざすと水が流れる自動式となった。
車いす利用者らにも使いやすくした「みんなのトイレ」を各校に1カ所設置。周囲に手すりを設け、比較的広い洋式タイプも各階の男女それぞれのトイレに整備した。
床も水を流して清掃するタイル素材から、水処理がさほど必要のないビニール床シート素材に替えた。
昨年改装工事を終えた海老名市立杉本小学校(同市国分北)の5年男児は「トイレが使いやすくなった。掃除もしやすい」と話し、モップで汚れを拭き取っていた。神崎直敏校長は「悪臭が解消したほか、換気もよく、湿っていないので細菌の繁殖を抑制できる」とメリットを強調。節水にもなるという。
トイレ改装の総事業費は約14億8千万円。市教育委員会は「学校は市民に開かれた場所で、災害時の緊急避難場所にもなる。トイレの改装は地域の魅力向上にもつながる」と話している。
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